ヌシと茶タロ

ヌシと茶タロ

6畳1Kの賃貸生活から未だ抜け出せずにいる ヌシと茶タロの日常ブログ

ヌシと茶タロのプロローグ<前編>

⚠️注意事項⚠️

こちらは、ヌシと茶太郎が出会うまでの記憶を綴っております。下手くそなイラストとダラダラした文書に、多少イラッとしますので、ご了承の上 閲覧頂きますようお願い申し上げます。

 

**ヌシと茶タロのプロローグ**

猫を飼いたいと思い始めたのは、30半ばを過ぎてから、 きっかけは何だったのかよく覚えていません。

最初はぼんやり、猫と暮らしたら楽しそうだなぁと思っていただけだったのが、ある時から 取り憑かれたように 子猫を必死で探し始めるように…

(きっと、仕事にもプライベートにも疲れていたんだろな。)

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休日に、ペットショップへ足を運んでみましたが、飼いたいと思っていた黒猫は何故かペットショップにはいないのです。

(黒猫はあまり人気の毛色ではないらしい…予想外だ!)

ペットショップでの出逢いを諦め、会社のお昼休みにウォーキングにいく公園で、黒猫の子猫との出逢いを待つ事にしたのですが、繁殖時期ではないのか、全く子猫と遭遇せず。

そんなある日、茂みの中に小さなトンネルを見つけました。驚いたことに反対側から、黒猫がじっと覗いてたんです。私が、ゆっくり瞬きしながら声をかけると トンネルを潜って黒猫が近づいて来てくれました。  

野良猫にしては綺麗な毛並みで、私の足もとでゴロンとお腹を見せて甘えてきたのです。 「ごめんね。何も持ってないんだよ」といって黒猫の体を撫でてあげると、すり寄り「ニャーん」と甘い一声 …もう悶絶ですよ。

恐る恐る 抱っこしてみると、大人しく私の腕の中に!

生まれて初めて、猫を抱っこした この瞬間、驚きと喜びで胸がいっぱいになりました。あの時の感動は今でも忘れられません。

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もう、この猫を連れて帰りたくて仕方がなかったのですが、流石に抱っこしたまま連れて行く訳にも行かず、置いて会社に戻ることに。

黒猫は少しの間ついて来ましたが、 「ここから先は行けないよ…」と言っているかのように、立ち止まり じっと座って私を見送っていました。

会社に戻ると、空き箱を探して急いで公園に戻ったのですが、あの黒猫の姿はありませんでした。夕方にもう一度 探して見ましたが、見つからず… 数日、あの獣トンネルを覗きましたが、とうとう再会する事は ありませんでした。

こうして私の初恋は終わってしまいました。

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 私の失恋の傷が癒えはじめ 猫と暮らしたいという情熱が薄れかけてきた まだ寒さの厳しい2月のある日、 ついに…ついに…ついにっ!子猫達が顔を出し始めました!

キタ――(゚∀゚)――!!

見つけた子猫の中で、私が目をつけたのは二匹 まず、一番始めに遭遇した、公園奥の茂みに住まう茶色のハチワレ子猫。

白いソックスを履いた なんとも可愛らしい姿に、一目惚れ あれほど、黒猫にこだわっていたのに人間っていい加減な生き物やね。

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もう一匹は、公園入口付近の茂みで出会った 念願の黒猫の子猫。こちらにお尻を向けた状態で日向ぼっこ中でした。

チラッと見えるお顔が可愛くて もっと近くでみようと一歩足を踏み入れた瞬間、一緒にお昼寝をしていた茶トラの子猫が猛威嚇…慌てて退散しました。

猫に「シャーっ」と威嚇されるなんて生まれて初めてでしたから、衝撃的でした。

しかも、子猫ですからね、かなりショックでしたよ。

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それから、昼休みになると二匹の子猫と仲良くなるため、公園に通いました。

ハチワレ子猫は兄弟の白い子猫と、いつも一緒。 子猫たちは、まだ人馴れしておらず、近寄ると逃げてしまいますが、母猫は 大変 人懐っこくスリスリしながら、ゴハンをおねだりしてきます。

黒猫の子猫は、なかなか会えることが少なく、会えても あの茶トラの子猫がいつも一緒。 この茂みには、他に白の子猫がおり、あの茶トラの子猫は、必ず白か黒の子猫と同伴。 そして、近寄ると威嚇…(いやいや、あなたに用はないんですけど。)

どちらの子猫にも、親猫がちゃんと居るので、連れて帰ることは無理だと諦めていましたが、子猫たちの姿に癒されに、通い続けました。

しばらくすると、公園に異変が…ハチワレ親子の姿が見えなくなったのです。

お引越ししたのかな、誰かに拾われたのかな… 不安になって、黒猫の子猫の住まいを見にいくと、あの茶トラの子猫だけが茂みから顔を覗かせていました。

近寄っても威嚇する様子がないので、側にあった草をむしって振ってみると、なんと近寄ってきて、草に猫パンチ! お昼休みギリギリまで、一緒に遊びました。

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それから数日、ハチワレ親子どころか、他の猫の姿もどんどん消えていき…ついには、一匹の猫も見かけなくなったのです。

どんなに寒い日でも、猫の姿を見かけなかったことは一度もありません。そして、茶トラの仔猫も あの日以来 見かけなくなったのです。

暖かくなってきたのに、なんでだろう…何かあったのかな… そんな時、痩せてシナシナの毛の猫が、ヨタヨタ歩いているのを見つけました。

公園の陽の当たるベンチの上で、疲れきったように横になって寝てしまいました。よく見ると、ハチワレ子猫の母猫に似てるような気がして、そっと声を掛けました。 その猫は、一度 小さく鳴いて 目を閉じてしまいました。

撫でてあげようとすると、一緒にいた職場の人に 「触ってはダメだよ、もう そっとしとおいてあげたほうがいい」 と諭され、その場を離れました。

それから もう一度、ハチワレの子猫がいないか、深い茂みの中を探しましたが、やっぱり見つからず…黒猫の子猫たちの茂みの中も覗きましたが、見当たらず…諦めて帰ろうとすると鳴き声が聞こえたのです。

隣の茂みで、あの茶トラの子猫が鳴いているではありませんか。

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だいぶ人馴れしているようで、近寄っても逃げることなく、鳴きながらすり寄って来ました。にゃーん にゃーん…子猫の鳴き声が耳から離れず、悶々とすること数十分、私はついに決心をしました。

明日に備え、仕事を素早く手仕舞った私は、ホームセンターでペットバッグと猫缶と猫じゃらしの玩具を調達し、帰宅したのでした。(こんな日は、定時に帰るに限る)

夜、あの弱りきった猫の姿が目に浮かび、茶トラの子猫が明日も元気な姿でいるか不安で なかなか寝付けなかったのを覚えています。

翌日、昼食を早めにとり(早弁ってやつですよ)、意を決して 茶トラ子猫の捕獲に向かいました。茂みの中を覗くと(いるかな…いないのかな…ドキドキ)

にゃー(=^・^=)ーん

良かった!!ちゃんと元気に生きていました。

ところで 私は、猫を捕まえ方が分かりません…

首根っこを掴めば良いのですが、何処をどう掴めばいいのか 力加減もわかりません。そこで、考えた作戦がコレ カバンの一番奥に猫缶を入れ、玩具で誘導して猫缶に飛びついたところを捕獲する。

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ところが、全然 中に入ってくれないんです!

まあ、当然といえば当然ですよね… そうこうしているうちに、お昼休みも終わりに近づき ああ、もうダメだ…この子とは縁が無かったのかもしれない

(つーか、私 黒猫の子猫探してたんだし)

と、半ば諦めかけてたその時、背後から声が…

「何してるんですか?猫にゴハンあげてるんですか?」

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ヤバイ!公園の管理人か!?ピーンチ!

後編に続く…続きを読んでくれる人はコチラから